2011年3月21日月曜日

長文 意見】よく転載されているメディアへの抗議文とそれに関する個人的な考察(入り口のみ。深い意見はやりとりでお願いします。)

【各メディア様へ お願い】というタイトルで書かれた福島在住の大学生の日記を 


僕なりにアレンジして、レポートとして載せてみます。 

1.物資の輸送に関する連絡が中途半端である 

「都内よりも被災地のことをもっと考えなければならない。」とテレビでコメントはするが、実際の被災地の具体的な映像はほとんど流れない。津波の映像ばかりでは先に進まない。 
 ☆被災地にもいろいろ種類がある。地震で崩壊した場所。津波で壊滅した場所。原発で避難した場所。原発で屋内退避している場所。原発を恐れ、いつ避難しなければならないかと日々心配しながら生活している場所。また、その被害が重複している場所。死者が多く出た場所。死者はあまり出ていないが、病院等がなく、瀕死の状況で人々が救助を待っている場所等々、いろいろである。その詳しい状況が伝わっていない。 

→これにはツイッターの使い方にも問題があると思う。 
ただRTするだけではなく、直接連絡することが大切ではある、が、その連絡も当人か当人の家族がやらなければ、情報の価値は、低い。受け手からすれば、似通った100個のあいまいな通報より、1個の当人からの情報の方が、無駄に動かなくても確実に結果が出せる。 
ツイッターの弊害である。よってこれからは情報元はきちんと示すべきだ。どのアカウントの本人からなのか、家族からなのか、友人からなのか。 
RTは責任を持って行ってほしい。 



2.ガソリン供給を焦りすぎ 

 ☆被災地では夜中からガソスタに並び、いつ開くか分からないガソスタの開店を待っているのが現状。3時間、4時間などまだいい方である。車が動かず、あちこちに止まっている車も多い。車から車へホースを使ってまでガソリンを給油している。都内ではそこまでではないだろう。都内の困っている状況どころではないことをどうやって伝えたらいいのか。被災地の本当の姿をもっと伝えるべきである。伝え方をもっと考えるべきである。 

→これに関しては、僕は早い段階(被災二日目)でRT希望のツイートをした。 
都内と比較するのはあまり良くないと思う。「都内は都内で経済をまわす」という役目があるから。 
ただ、被災地(特に沿岸と物資のポイントになる場所)を優先してほしい気持ちは強い。仙台中心部など、比較的被害の少ない場所は援助する車や車内泊の車以外は給油に並ぶべきではない。中心部ではほとんどの避難所が10kmくらいなら歩けば必ず手に入るスーパー、八百屋、魚屋がある。今は車に利便性を求めるべきではない。 
 僕の先輩の師匠が個人でガソリンを7000リットル購入した。すべて、現地への供給と物資輸送に使うそうで、既に今この瞬間も宮城県内をかけまわっている。また、ガソリンの供給も3倍になるようなので来週末にはかなりの余裕が生まれるだろう。時間がある人はあと1週間我慢して待ってほしい。 


3.計画停電について 
 ☆都内の計画停電の目的を分かっていない人が多すぎる。マスメディアは、その詳しい内容を伝えるべきである。特に首都圏の人々。福島県のために原発があったわけではない。関東に電気を送るために原発がある。それなのに首都圏の人々は簡単に「被災地のために協力します」などという。協力とは、何なのか、具体的に伝えるべきであるし、政府もそうすべきである。かっこいい表現や品のいい言葉で説明しても分からない。今、どうすべきなのか、具体的に一つ一つ説明すべきだ。簡単に都内の混乱をテレビで流すのはおかしい。 
 ☆特に福島県浜通り(いわき市)では、物資も届かない、水も電気も出ない。ガソリンもない。せっかく出向いたトラックも原発のことを聞いただけで引き返してしまう。風評被害がかなりある。そのような状況をもっと報道してほしい。報道の量の分配を考えるべき。何をどれだけ報道すべきなのか。優先順位を考えるべき。 
 ☆・被災地の感動のドキュメントを報道するのはかまわない。しかしそれだけでは被災地の詳しい被災状況が全国に伝わらない。それなら首都圏で買い占めをしている人をたしなめるようなインタビューでもしたほうがいい。 
 原発の仕組みを長々と報道するより、なぜ福島原発ができたのか、その根本的な目的をまず改めて報道してほしい。 

 ☆つまり、「計画停電で首都圏は大混乱」という報道がよくされているが、それはかまわない。しかしそう報道するなら、「そもそもなぜこのようなことになったのか」「今どんな行動をとることが一番被災地のためになるのか」をもっとしっかりと伝えなければならないのでは??「買い占めしてました」「不安が広がってるようです」「ガソリンにも長い列です」だけで終わっていては駄目!!!!それを見る被災地の人の気持ちにもなって!!報道の役割はそこにあるはず。 



→これについては、「ヤシマ作戦」というネーミングで関東の友人達が頑張っているのをよく見る。そのモチベーションはすごくポジティブで素敵だと思う。 
確かに今関東が計画停電をしているのは福島原発など「東京電力の管轄下の発電所」が機能していないからで、東北電力はいっさい迷惑をかけていない。むしろ、その福島原発の復旧のために東北電力がつくった電気を関東に送っている。 
 「なんで東北の事故を関東が尻拭いせにゃならんのだ」という人がたまにいるがそれは勉強不足だ。そもそも原発なんていう危険な爆弾を東北に置いたのは東京人だ。それによって、福島の農産物が東京人や他県の人に差別されるのは許せない。まして、現状では農産物だけじゃなく、福島のヒトですら差別されている。これはいかがなものか。 
 自分の身近な世界だけではなく、「自分がなぜこの環境で生きて行けるのか」 
くらい知っておくべきだ。これは僕が痛感したことでもある。 




長文失礼しました。多くの方にご意見を頂きたいので、コメントをお願いします。 


2011年3月21日 0:55      
GIN